アトランタ連銀のボスティック総裁は、金融政策当局者には金利変更を急がずに経済の動向を見守る時間の余裕があるとの認識を示した。
ボスティック総裁は3日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「金融当局はこの緩やかで着実な姿勢を続けるというのが、今の私の見通しだ」と発言。インフレ率を政策当局の目標である2%まで低下させるのに、金融政策は十分に景気抑制的だと述べた。
ボスティック総裁はまた、「リセッション(景気後退)に至ることなく」インフレ率を目標に近づけることは可能だと考えているとも述べた。
米金融政策当局者の中ではハト派に位置するボスティック総裁は、6月から利上げ見送りを主張している。過去の積極利上げが景気を減速させ、徐々に物価圧力を和らげるとの見方が理由だった。
2017年にアトランタ連銀総裁に就任した同氏はかねて、インフレが鈍化すると実質金利が上昇するため、金融政策は「受動的引き締め」の状態になり、物価に下落圧力がかかるはずだと述べている。